冷水や温水をすぐ使えるウォーターサーバーは便利です。ただし、使う頻度が低ければ、毎月の費用や設置場所が負担になります。

「ウォーターサーバーはやめた方がいい」という意見もありますが、全員に不要なわけではありません。問題は、便利さと引き換えに生じる費用・手入れ・契約条件が、自分の暮らしに合うかどうかです。

この記事では、2026年8月10日に確認したメーカーの公式情報をもとに、ウォーターサーバーのデメリットを解説します。紹介する商品を実際に使用したレビューではありません。

先に結論を言うと、次の条件に複数当てはまる人は、契約を急がない方がよいでしょう。

  • 水や温水を使う頻度が低い
  • 本体や水の保管場所を確保できない
  • ボトルの受取・交換も、給水タンクへの補充も負担になる
  • 数年以内に引越しや解約をする可能性が高い
  • 浄水器や電気ケトルで目的を満たせる

一方、毎日水や温水を使い、設置・手入れ・契約の負担を許容できる人には候補になります。デメリットの一部は、浄水型と天然水の選び分けや、契約プランの選択で減らせます。

ウォーターサーバーをやめた方がいい人

ウォーターサーバーが必要か迷ったら、商品の人気より、自分が続けられるかを先に確認します。

確認すること 当てはまる場合の判断
水や温水をあまり使わない 契約を急がない
設置・保管場所がない サーバー以外を検討する
受取も給水も負担 契約しない選択を残す
利用年数が読めない 解約条件を優先する
ケトルや浄水器で足りる 代替手段を先に試す

チェック数だけで機械的に決める必要はありません。ひとつでも生活上の大きな負担になるなら、申込前に立ち止まる理由になります。

水や温水を使う頻度が低い人

冷水や温水を毎日ほとんど使わない人は、月額と設置場所に見合うほど便利さを得られない可能性があります。

たとえば、お湯を使うのが1日に1回未満なら、電気ケトルで足りるかもしれません。飲み水も少量なら、市販の水や浄水器の方が生活に合う場合があります。

「あれば使いそう」ではなく、今の生活で水やお湯を使う回数を数えてから判断してください。

本体や水の保管場所を確保できない人

設置場所は、本体の幅だけでは決まりません。奥行き、ふたを開ける高さ、背面や側面の余白、給水やボトル交換をする空間も必要です。

公式仕様では、卓上型のLocca littaでも幅230mm、奥行347mm、高さ500mmです。床置きのPure Life Lは幅260mmですが、両側に10cm以上、背面に15cm以上の余白が指定されています。

天然水では、未使用のボトルやパックの保管場所も必要です。棚や床に置けるかだけでなく、交換するときに持ち上げられるかまで確認します。

ボトル交換も給水も続けにくい人

天然水と浄水型では、水を補う作業が異なります。

天然水では、届いたボトルやパックをサーバーへセットします。浄水型では宅配ボトルを受け取る代わりに、水道水を給水タンクへ補充します。

受取、持ち運び、交換を避けたいなら浄水型が候補です。水道からサーバーまで何度も水を運ぶのが負担なら、給水型が合わないこともあります。

どちらの作業も続けにくいなら、ウォーターサーバーを置かない方が自然です。

数年以内に引越し・解約する可能性がある人

利用期間が読めない人は、月額より最低利用期間を先に見てください。

候補商品の公式条件を確認すると、Locca littaの月額2,380円プランは最低6年です。プレミアムウォーターのもっとPREMIUM代表プランは最低5年。エブリィフレシャスとフレシャスは、契約またはサーバー交換から3年未満の解約に40,000円かかります。

一方、Pure Life Lには解約金0円の縛りなしプランがあります。同じ浄水型でも条件は異なるため、「浄水型なら縛りが短い」とは判断できません。

引越しや家族構成の変化がありそうなら、最低利用期間と解約費用を確認することを優先します。

お湯をたまに使うだけの人

ウォーターサーバーの温水は、必要なときにすぐ使える点が便利です。ただし、利用頻度が低ければ、電気代と設置場所が継続的に発生します。

コーヒーやお茶をたまに飲む程度なら、電気ケトルでも目的を満たせます。冷水・温水の両方を日常的に使うかで判断してください。

ウォーターサーバーのデメリット7つ

デメリットは、商品そのものの欠陥ではなく、暮らしとの不一致で生まれるものが中心です。

1. 月額以外にも費用がかかる

ウォーターサーバーの費用は、水代やレンタル料だけではありません。

確認する費用は次のとおりです。

  • 初期費用・登録事務手数料
  • 水代または水道料金
  • サーバーレンタル料
  • 電気代
  • 配送料・配送休止手数料
  • カートリッジ代
  • 途中解約・返却時の費用

たとえば、フレシャスは配送を延期できますが、利用者都合で2か月連続して中断すると、再開するまで月額1,100円の休止手数料が発生します。プレミアムウォーターも、前回配送日から60日以降の休止には手数料が発生する期間があります。

毎月表示される金額だけでなく、予定する利用年数の総額で比較してください。詳しい計算は初期費用・電気代・解約まで含む総額比較で扱います。

2. 本体と水の置き場所が必要

「スリム」「卓上」と書かれた機種でも、置き場所の計測は必要です。

公式仕様の例 本体寸法・設置条件
Locca litta 幅230×奥行347×高さ500mm。10mm程度の余裕を推奨
Pure Life L 幅260×奥行370×高さ1,204mm。両側10cm以上、背面15cm以上
every frecious lite 幅260×奥行335×高さ1,240mm
amadanaスタンダード 幅270×奥行330×高さ1,326mm。背面15cm以上
FRECIOUS dewo II 幅290×奥行363×高さ1,125mm。ふたを開けると高さ1,375mm

数字は代表機種の例です。機種により条件は異なります。

床に置けるかだけでなく、コンセント、水の補充経路、ボトル・パックの交換動作まで試してみてください。

3. 清掃や定期的な手入れが必要

内部にクリーン機能を備えた商品でも、日常の清掃まで不要になるわけではありません。

メーカーの公式案内には、給水タンク、出水口、水受け皿、ボトル差込口、本体背面などの手入れが記載されています。

具体例を挙げると、every freciousの給水型では、上部タンクを3日に1度を目安に洗う案内があります。プレミアムウォーターのamadanaスタンダードでは、ボトル差込口をボトル交換ごと、出水口や水受け皿を1週間ごと、本体と背面を1か月ごとに手入れする案内です。

頻度は商品・機種・使用状況により異なります。契約前に取扱説明書を開き、どこをどの頻度で手入れするか確認してください。

4. 天然水は受取・交換・保管が負担になる

天然水タイプでは、定期配送の受取と水の交換が必要です。

12Lボトルの商品もあれば、FRECIOUS dewo IIのように7.2Lパックを使う商品もあります。すべての天然水サーバーを同じ重さとして扱えません。

交換時の負担だけでなく、配送日に不在だった場合の再配達、未使用の水を置く場所、配送周期の変更や休止手続きまで確認しましょう。

5. 浄水型は給水とフィルター交換が必要

浄水型は宅配ボトルの受取を減らせますが、水道水を本体へ補充する機種では給水作業が発生します。

給水タンクを洗い、指定時期にフィルターを交換する必要もあります。Locca littaはカートリッジ交換が8か月に1回で、使用目安は約3.3L/日。Pure Life Lは9か月に1回、交換用フィルターが届きます。every frecious liteは年1回の交換カートリッジ配送です。

カートリッジの期間は、使用量の上限を無視してよい意味ではありません。想定する使用量が公式仕様に収まるかを確認します。

6. 契約期間と解約費用がある

月額が低く見えるプランほど、最低利用期間が長い場合があります。

解約費用は、ブランドだけでなくプラン、機種、利用年数、サーバー交換日によって変わります。返却期限を過ぎた場合の費用や、機種交換の手数料が別に設定されることもあります。

申込前に確認するのは「解約できるか」ではなく、次の3点です。

  1. 何年使えば解約費用が0円になるか
  2. 途中で機種交換すると起算日が変わるか
  3. 解約後の返却期限と費用はいくらか

7. 便利さを使い切れないことがある

冷水・温水・常温水、再加熱、省エネなど、機種によって多くの機能があります。ただし、使わない機能が増えても暮らしは便利になりません。

冷たい水は冷蔵庫、お湯はケトルで足りている家庭もあります。毎日使う場面を具体的に挙げられないなら、機能数より契約しない選択を優先して構いません。

デメリットはタイプ選びで減らせる

負担のすべてはなくせませんが、どの作業が苦手か分かればタイプを絞れます。

気になる負担 検討する方向 残る負担
水の受取・保管 浄水型 給水・タンク清掃・フィルター交換
水道水の補充 天然水または水道直結 受取・交換・保管、工事条件など
長期契約 柔軟な契約プラン 月額が上がる場合がある
総額 使用量と利用年数で計算 将来の使用量は変わる可能性がある
設置場所 卓上・小型機種 上部・背面・作業空間は必要

受取とボトル保管を減らすなら浄水型

宅配の受取や予備ボトルの保管が負担なら、浄水型から比較します。

ただし、給水タンクへの補充と洗浄は残ります。「配送なし」だけで決めず、水道から本体まで水を運ぶ動作を試してください。

水の産地や配送水を選ぶなら天然水

水の産地や銘柄を選びたい人、水道水をろ過した水ではなく配送水を使いたい人は、天然水が候補です。

ボトルやパックの容量、配送周期、保管場所を確認します。重さが気になる場合は、軽量パックや下置き式も比較対象です。

契約期間が不安なら解約条件を優先

利用期間が読めないなら、月額の低さより解約時の負担を優先してください。

契約期間が短い、または解約金0円のプランは、長期プランより月額が高い場合があります。それでも予定変更に対応しやすいことは、利用期間が読めない人にとって明確な価値です。

浄水型と天然水の違いから候補を絞る場合は、暮らしに合うタイプを比較するへ進んでください。

それでもウォーターサーバーが向く人

デメリットを確認したうえで、次の条件に当てはまる人には候補になります。

  • 冷水や温水を毎日使う
  • 飲み水だけでなく、料理にも一定量を使う
  • 受取または給水、清掃を生活に組み込める
  • 本体と水の設置場所を確保できる
  • 利用予定年数と解約条件を確認できる

便利さを使う場面が明確で、継続する負担を受け入れられるなら、ウォーターサーバーを置く理由があります。

契約前に確認する5項目

申込画面へ進む前に、次の5項目をメモしてください。

  1. 使用量:1日に何回、何リットル程度使うか
  2. 設置場所:本体寸法と必要な余白を確保できるか
  3. 作業:受取・交換と、給水・清掃のどちらを許容できるか
  4. 利用年数:引越しや家族構成の変化を含め、何年使うか
  5. 総額:初期費用から解約・返却までいくらかかるか

確認後の判断は「契約する」だけではありません。「タイプを変える」「契約しない」も正しい選択です。

ウォーターサーバーを置かない代替案

ウォーターサーバーが合わない場合は、必要な機能だけを別の道具で補えます。

飲み水が目的なら浄水器

冷水・温水が常に必要ではなく、水道水のにおいや味を整えたい場合は、浄水器が候補です。

蛇口直結、ポット、据え置きなど方式があり、カートリッジ代や設置条件も異なります。ウォーターサーバーと同様に、手入れと交換費用を確認してください。

温水が目的なら電気ケトル

お茶やコーヒーのときだけお湯を使うなら、電気ケトルで足りる場合があります。

必要な分だけ沸かす手間はありますが、ウォーターサーバーの本体と水を置く場所は不要です。

使用量が少ないなら市販の水

飲む量が少なく、買い物や保管が負担にならないなら、市販の水を必要な分だけ購入する方法もあります。

毎月の使用量が増えてきた段階で、ウォーターサーバーを再検討しても遅くありません。

ウォーターサーバーのデメリットに関するFAQ

ウォーターサーバーがなくても困りませんか?

冷水・温水をすぐ使う必要がなければ、浄水器、冷蔵庫、電気ケトルなどで代替できます。

一方、毎日何度も水やお湯を使う家庭では、サーバーの便利さを感じやすいでしょう。今の生活で使う回数から判断してください。

一人暮らしはやめた方がいいですか?

一人暮らしだから不要とは限りません。

不在が多く天然水を受け取りにくい、使用量が少ない、数年以内に引越す可能性がある場合は慎重に検討します。反対に、在宅時間が長く、冷水や温水を毎日使うなら候補です。

電気代はどのくらいかかりますか?

機種、使用量、室温、省エネ機能、メーカーの試算条件によって異なります。

公式ページの月額例を比べるときは、使用水量、電力単価、エコモードの使用時間が同じか確認してください。詳しくはウォーターサーバーの電気代で扱います。

契約後すぐに解約できますか?

解約手続き自体は可能でも、最低利用期間内なら解約費用が発生する場合があります。

申込プラン、機種、利用年数、サーバー交換日で金額が変わるため、契約中の条件を確認してください。

手入れをしなくても内部のクリーン機能だけで使えますか?

内部のクリーン機能があっても、メーカーが案内する日常の手入れは必要です。

給水タンク、出水口、水受け皿、差込口など、利用者が清掃する箇所があります。取扱説明書の頻度と方法に従ってください。

迷ったら、便利さより続けられる負担で判断する

ウォーターサーバーには、費用、設置場所、手入れ、受取・給水、契約期間という継続的な負担があります。

水や温水を使う頻度が低い人、場所を確保できない人、数年以内の解約が考えられる人は、契約を急ぐ必要はありません。

反対に、毎日使う場面があり、負担を理解したうえで続けられるなら、浄水型と天然水から自分に合う方を選びます。

条件が合うなら、浄水型と天然水の違いを確認する

参考にした公式情報

仕様・料金・契約条件は2026年8月10日に確認しました。公開前に最新情報を再確認してください。