ウォーターサーバーは24時間動かす家電です。月額料金を見て候補を決めても、「電気代まで入れたら高いのでは」と気になりますよね。

今回確認した5機種の公式掲載値は、省エネ機能を使う条件で月約446〜600円から。年間へ直すと約5,352〜7,200円からです。

ただし、この数字をそのまま安い順のランキングにはできません。各社で電気料金単価、冷水・温水の使用量、室温、測定方法が揃っていないからです。

この記事では、2026年8月11日に各社の製品ページ・FAQ・取扱案内を確認し、公式値と算定条件を分けて比較しました。自宅の電気料金単価へ直す方法や、使い勝手を落としにくい節約方法も紹介します。

5機種の電気代は月約446〜600円から

クラシワケで比較している5機種を、公式掲載額の小さい順に並べました。

機種 公式月額 1日換算 年間換算
Pure Life S 446円 約14.9円 5,352円
every frecious mini 約453円から 約15.1円から 約5,436円から
Locca litta 約469円 約15.6円 約5,628円
プレミアムウォーター スリムサーバー4 ショート 約549円 約18.3円 約6,588円
FRECIOUS dewo mini 約600円から 約20円から 約7,200円から

※1日換算は月額÷30、年間換算は月額×12で計算しています。Loccaとスリムサーバー4はエコモード、Pure Life Sは節電モードレベル2の値です。

この表は、同じ部屋で5機種を実測した結果ではありません。各社が異なる条件で算出した参考値です。

月100円の差は年間1,200円になります。一方で、月額料金、水代、解約金は年間数千〜数万円の差になることがあります。最終的な負担は電気代を含む1年・3年・6年の総額比較で確認してください。

公式電気代を単純な省エネ順位にできない

公式掲載額には比較する価値があります。ただし、金額の小さい機種が必ず最も省エネとは限りません。

電気料金単価が揃っていない

Pure Life Sは27円/kWhで計算しています。家電製品の表示で使われる現在の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会による31円/kWhです。

ほか4機種は、今回確認した公式ページでは算定単価を特定できませんでした。27円で計算した値と31円で計算した値を、同じ条件のように順位づけするのは無理があります。

冷水・温水の使用量が揃っていない

Pure Life Sは、冷水18L・温水18Lを使った条件です。ほか4機種は、公式ページで同じ粒度の使用量を確認できませんでした。

温水を多く使う家庭と、冷水中心の家庭では消費電力が変わります。公式値は「自宅で必ずこの金額になる」という保証ではありません。

省エネモードと通常モードが混在する

Locca littaとスリムサーバー4は、通常時とエコモードの両方を掲載しています。every frecious miniとFRECIOUS dewo miniは「約○円から」という省エネ機能利用時の下限表記です。

省エネモードでは温水加熱を止めたり、温度を下げたりします。電気代だけでなく、復帰までの時間も確認しておきたいところです。

室温や設置場所でも変わる

暑い場所で冷水を維持したり、寒い場所で温水を維持したりすると、機器の負担は変わります。

直射日光、コンロなどの熱源、壁との距離も影響要因です。公式値と実際の請求額に差があっても、すぐに故障や誤表示とは判断できません。

5機種の公式電気代と省エネ機能を比較

Pure Life Sは月446円

Pure Life Sの公式値は、月446円です。5機種のなかで算定条件が最も詳しく公開されています。

項目 公式条件
月額 446円
モード 節電モード・レベル2
使用量 冷水18L・温水18L
単価 27円/kWh
測定 日本宅配水&サーバー協会の消費電力測定基準

現在の目安単価31円/kWhへ単価だけ置き換えると、約512円/月です。

446円 ÷ 27円/kWh × 31円/kWh
= 約512円/月

これは、使用量、室温、節電モードが公式試算と同じという仮定です。自宅の実額ではありません。

every frecious miniは月約453円から

every frecious miniの公式値は、月約453円からです。

前面の光センサーが部屋の暗さを感知し、夜間などの電力消費を抑えるSLEEP機能があります。明るくなると加熱を再開し、通常の温水温度へ戻るまでの目安は約10〜15分です。

算定単価や冷温水の使用量は公式掲載で確認できなかったため、453円を固定額とは扱いません。

Locca littaはエコモードで月約469円

Locca littaは通常約587円、光センサー式エコモードで約469円です。

同じ機種内の差は月118円。単純に12倍すると年1,416円です。ただし、部屋が暗い時間や温水の使用状況で変わります。

定格消費電力は冷却50W、加熱350Wです。定格は最大出力の目安なので、400Wを24時間使う計算にはしません。

スリムサーバー4ショートはエコモードで月約549円

プレミアムウォーターのスリムサーバー4ショートは、通常約666円、エコモードで約549円です。

光センサーのほか、3時間・6時間を指定して温水加熱を止めるモードがあります。エコモード中や解除直後は、温水がぬるい場合があります。

比較対象はW03・W04と同じショートです。ロングは通常約630円、エコモード約520円で、サイズによって公式値が異なります。

FRECIOUS dewo miniは月約600円から

FRECIOUS dewo miniの公式値は、月約600円からです。

光センサーで温水ヒーターを止めるSLEEP機能、温水を約70℃に下げるエコモード、冷水・温水タンクの熱干渉を抑えるデュアルタンクを備えています。

SLEEP機能から通常温度へ戻る目安は約10〜15分。すぐに高温のお湯を使いたい時間帯が決まっているなら、復帰時間も含めて考えます。

自宅の電気料金単価へ換算する方法

公式値と自宅の契約単価が違う場合、元の計算単価が分かる機種なら簡易換算できます。

公式の計算単価が分かる場合

自宅条件での概算月額
= 公式月額 ÷ 公式の料金単価 × 自宅の料金単価

電気料金明細から1kWhあたりの単価を確認し、式へ入れます。

ただし、実際の請求には基本料金、段階料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金などが含まれます。簡易換算と請求額が完全に一致するわけではありません。

月間消費電力量が分かる場合

メーカーが月間消費電力量を公開している場合は、次の式で計算できます。

概算電気代
= 月間消費電力量(kWh)×自宅の1kWh単価

定格消費電力を24時間・30日で掛ける方法は避けてください。ヒーターや冷却装置が常に最大出力で動くわけではないからです。

実測するなら期間を区切る

実際の消費電力量を知りたい場合は、対応する電力計を使う方法があります。ただし、電圧、定格、接地、延長コードに関する取扱説明書を優先してください。

数日間の測定値をそのまま年間へ伸ばすと、季節差を見落とします。まず通常の1週間を測り、夏・冬に差があるかを確認するほうが現実的です。

電気代を抑える5つの方法

省エネモードの作動条件を確認する

光センサー式は、部屋が暗いときに温水加熱を止める仕組みが中心です。

常に明るい場所では作動時間が短くなります。反対に常時暗い場所では、必要なときに温水がぬるい場合があります。機種ごとの操作方法と復帰時間をご確認ください。

直射日光と熱源を避ける

窓から強い日差しが当たる場所や、コンロ・暖房器具の近くは避けます。

周囲が暑いと冷却の負担が増えます。安全面でも、取扱説明書が禁止する場所には設置しないでください。

壁との放熱スペースを確保する

本体を壁へ密着させず、機種が指定する背面・側面の余白を確保します。

必要な距離は機種ごとに違います。置き場所も含めて確認する場合は、ウォーターサーバーのデメリットも参考にしてください。

日常的に電源を抜かない

毎晩コンセントを抜く節約は勧められません。衛生状態を保つため、電源や温水スイッチを入れたままにするよう案内する会社があります。

再冷却・再加熱も必要です。省エネモードがある機種は、電源を抜くより先に公式機能を使います。

長期不在は機種別の手順に従う

不在時の扱いは統一されていません。

  • Pure Life S:3〜10日未満は電源ON、10日以上は排水して電源OFF
  • Locca litta:不在時も電源・温水スイッチをON
  • スリムサーバー4:1か月以内は電源・温水スイッチをON

期間だけでなく、タンクの排水、カートリッジ、水ボトル、再開時の洗浄方法も違います。出発前に対象機種の案内をご確認ください。

電気ケトル・電気ポットとは用途を揃えて比べる

ウォーターサーバー、電気ケトル、電気ポットは、同じ「お湯を使う家電」でも役割が違います。

必要な分だけ沸かすなら電気ケトル

電気ケトルは、使う量と回数で電気代が決まります。仮に1,300Wのケトルを5分使い、31円/kWhで計算すると約3.4円です。

1.3kW × 5/60時間 × 31円/kWh
= 約3.4円/回

1日1回なら約101円/月、1日4回なら約403円/月です。

これは特定製品の実測値ではなく、計算方法を示す仮定例。沸騰時間、水量、室温、保温機能で変わります。また、ケトルは冷水を保冷しません。

常時保温なら電気ポットとの比較が近い

電気ポットは、製品仕様の年間消費電力量を使って計算します。

年間電気代
= 年間消費電力量(kWh)×31円/kWh

容量や保温温度が違うと消費量も変わります。商品ページの年間消費電力量を確認し、12で割って月額へ直してください。

冷水と温水をすぐ使う価値も含める

電気ケトルは必要量だけ沸かせる一方、待ち時間があります。ウォーターサーバーは、冷水と温水をすぐ使える代わりに、24時間温度を維持します。

電気代だけならケトルが低くなりやすい使い方でも、1日に何度も冷水・温水を使う家庭は利便性の差も判断材料になります。

電気代だけで機種を決めない

候補5機種の公式値には、月154円ほどの幅があります。年間では約1,848円です。

無視できない金額ですが、月額、水代、初期費用、解約金まで含めると順位が変わります。たとえば短期利用では、月の電気代差より途中解約費用のほうが大きくなる場合があります。

選ぶ順番は、次のとおりです。

  1. 浄水型か天然水かを決める
  2. 月の使用量を決める
  3. 利用予定年数を決める
  4. 月額・水代・電気代・解約金を合計する
  5. 置き場所と手入れを確認する

具体的な金額は安いウォーターサーバー5社の総額比較で確認できます。

ウォーターサーバーの電気代に関するFAQ

電源は毎晩切ってもよいですか?

節約目的で毎晩切るのは避け、機種の取扱説明書に従ってください。

内部の衛生状態を保つため、電源や温水スイッチを常時ONにするよう案内する会社があります。長期不在だけは別手順になる場合があります。

省エネモードでは温水がぬるくなりますか?

機種によっては温水加熱を止めたり、設定温度を下げたりするため、作動中や解除直後にぬるくなる場合があります。

every frecious miniとFRECIOUS dewo miniは、通常温度への復帰目安が約10〜15分。スリムサーバー4は、状況により40分ほど待つ案内があります。

夏と冬で電気代は変わりますか?

周囲温度と冷温水の使用量が変わるため、実際の電気代も変わり得ます。

ただし、候補5機種について季節ごとの増減率を示す統一された公式データは確認できませんでした。「冬は必ず○%高い」とは判断せず、電気料金明細や実測値で確認します。

電気代0円のウォーターサーバーはありますか?

電源を使わない常温水専用機はあります。ただし、冷水・温水機能を備えた今回の5機種とは用途が違います。

冷水や温水が不要なら、常温専用の浄水器やサーバーも比較対象になります。

公式値より電気代が高いのは故障ですか?

公式値より高いだけでは、故障とは判断できません。

電気料金単価、使用量、室温、モード、設置場所が公式条件と違う可能性があります。急に大きく増えた、冷えない、異音がするなどの症状もある場合は、公式窓口へ相談してください。

公式値と自宅条件を揃えて比較する

候補5機種の公式電気代は、月約446〜600円からでした。

数字を見るとPure Life Sが最も低く見えますが、5機種の算定条件は同じではありません。Pure Life Sのように元の料金単価が分かる場合は自宅単価へ換算し、分からない場合は余裕を持った予算にします。

節約するなら、電源を毎日切るより、省エネモード、設置場所、放熱スペースを先に見直してください。

次に確認するのは電気代単体の順位ではなく、月額・水代・電気代・解約金を含む総額です。そこで利用予定年数に合う候補へ絞れます。

参照した公式情報

電気代は使用量、室温、契約単価、モードによって変わります。導入前には対象機種の最新製品ページ、利用中は取扱説明書と電気料金明細をご確認ください。